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少女たちの幻想宇宙
―見つめる瞳は宇宙の彼方―
自分には、生きる資格があるのか?
どうせいずれは死んでしまうのに、なぜ自分は生まれ、この人生に価値はあるのか?
そう問う私は、私はこの世界の仕組みを理解し、その中で自分の生きる価値を位置づけようとしてきました。
一体、この世界はどうなっているのでしょうか?
この世界を、国や政治体制から語る人もいれば、生態系から語る人もいれば、宇宙や星から、誕生や死から語る人もいるでしょう。
この世界は多様性に富んだ物理的、生態学的、文化的、個人的な側面を持つものであり、科学・哲学・芸術・宗教など、さまざまな視点で理解するしかありません。
世界とは、どこかで区切らないと、語ることは難しいのでしょう。
キャンバスで区切られた作品は一つ一つの世界の入口のようなもので、その奥には世界が広がっています。
そこは少女たちの幻想の世界。
彼女たちは自分の世界を思い描き、構築し、ここに住まいます。
その意思は、世界の隅々まで浸透し、不思議な事物を生み出し、連関させ、動かしています。それが彼女たちの存在理由です。
ならば、その世界は彼女たちの思い通りなのでしょうか?
そうではありません。私の代弁者である彼女たちは、やはり、命の意味や目的を考えてしまうのです。
そこは大きな世界の一側面でしかないことを、生まれたものは命尽きることを、彼女たちは知っています。彼女たちは絶えず答えを探し、より広い思考や行動を試み、矛盾や理不尽や困難に出会ってしまうのです。そして死の虚しさに耐え、いかに死ぬか・いかに生きるかを考え、悩んだり苦しんだりしながらも、なんとか行動しようとしています。
辛いことだけではなく、未知のもの、新しいこととも出会い、ひとときでも魂が輝くこともある。それを心の糧に、生死を超えたものを見出そうと、宇宙の彼方へ目を凝らして光を見つけ、彼女たちは進もうとします。
だから彼女たちは、単にカワイイだけではなく、芯を持った姿・表情をしています。
私の作品は、キャンバスの上だけではなく、その奥に、少女たちから紡ぎ出されたこんな命の宇宙が広がっています。
だから、此岸から作品をご覧になるだけでなく、ぜひ、作品世界へ飛び込んでいただきたいのです。それは次元を越えた旅と呼べるでしょう。
また、作品世界で生きる彼女たちの人生も、旅と言えます。
彼女たちの生きる姿や気持ちに寄り添い、共に旅することは、彼女たちがみなさんの人生に寄り添い、共に旅することになるのではないでしょうか。
少女たちがみなさんの人生という旅の友、仲間、応援者となりますように。そしてみなさんを励ます力となれますように。